• ホーム
  • 日本で最も多いクラミジア感染症はジスロマックが有効

日本で最も多いクラミジア感染症はジスロマックが有効

2019年08月09日
病原体

日本で最も感染者数が多いとされている性感染症がクラミジアです。
クラミジアの感染経路は性行為です。
クラミジアは男女共に症状が現れないこともありますし、症状が現れるまでの潜伏期間が1~3週間程度あるため、気がつかないうちに感染を広げてしまっているのが原因と考えられています。

症状は男性と女性で異なりますが、男性は性器から尿道へ感染し症状が進行していきます。
主な症状は性器から膿のような分泌物が出ることや排尿時の痛み、頻尿、尿道のかゆみや違和感、副睾丸の腫れなどです。
悪化すると全身にまで症状が現れ、風邪のように発熱したり、倦怠感を感じたりすることもあります。
女性の場合は、性器から子宮頸管に感染し進行していきます。
主な症状はおりものの量や臭いの変化、陰部のかゆみ、排尿時の痛み、不正出血、下腹部の痛み、性交痛などです。

性感染症は不妊の原因になることも多いので、このような症状が見られた場合は早めに医療機関を受診し検査を受けることが大切です。
陽性反応が出た場合、抗生物質を用いて治療が行われます。
現在クラミジアの治療薬として最も効果が高いとされているのはジスロマックです。
ジスロマックはマクロライド系に分類される抗生物質で、マクロライド系の薬は副作用が少ないのが特徴とされています。
性感染症以外にも様々な菌に対して効果が確認されているため、幅広い病気の治療に使われています。

ジスロマック他にも効果が確認されている抗生物質と比較して、クラミジアへの効果が高いことだけではなく、服用回数が少なくて良い点と副作用の少なさが選ばれる理由です。
ジスロマックが含むアジスロマイシンは一回の服用で効果が7日間持続します。
この期間にクラミジアの原因菌を死滅させる働きがあります。
抗生物質の服用で注意が必要なのは飲み忘れてしまうことです。
飲み忘れてしまうと十分な効果が得られず、完治できません。

また、菌は薬の作用を学習するため、一度使った薬は効かなくなってしまうことがあります。
菌は薬の飲み忘れだけではなく、感染した時点で既に薬に対して耐性を持っていることがあります。
アジスロマイシンに耐性を持っている菌に感染していた場合は、別の抗生物質を用いて治療しなければなりません。

クラミジアのような性感染症は潜伏期間もあり、症状が現れた時点で気が付いても感染の危険がある時期に性行為をしてしまっていたというケースも少なくありません。
心当たりがある場合は、相手に伝えて一緒に治療を受けることが大切です。

ジスロマックに副作用はある?

クラミジアの第一選択薬として用いられるジスロマックは、非常に副作用の少ない薬と言われています。
現れるとすれば、一般的な薬の副作用で下痢や胃痛、吐き気などです。
どの薬を服用した場合でも、これらの症状は見られるもので、ジスロマック特有の症状ではありません。
そのため、普段薬を飲むと下痢や胃痛を起こすという方は、医師に相談し整腸剤を処方してもらうと良いでしょう。

ジスロマックは妊娠中の方や子供でも服用できるほど副作用の少ない薬ですが、体質によっては重篤な副作用が起きることがあります。
その場合は早めの対処が大切ですので、初期症状を見逃さないようにしましょう。
主に現れるのはアナフィラキシー・ショックや皮膚粘膜障害、不整脈、肝臓障害、急性腎不全、大腸炎、間質性肺炎、血液成分異常、横紋筋融解症などです。

アナフィラキシー・ショックは、息苦しさやじんま疹などが現れ、意識が薄れることがあります。

皮膚粘膜障害を起こすと出てくるのは皮膚の発疹や水ぶくれなどです。
この症状が出ると、皮がむけたり膿出てきたります。
また、喉に痛みやかゆみを感じたり、唇がただれたり、目が充血することもあります。

不整脈は動悸や脈の急激な変化に注意が必要です。

肝臓障害を起こすと尿が茶褐色になることや急激な食欲がなくなります。
肝機能の異常は吐き気や倦怠感を起こすこともあるのでこのような変化は見逃さないようにしましょう。

急性腎不全は尿の量や回数が少なくなるなど排尿に異常が生じ、濁りのある尿や血尿がでることもあります。
大腸炎は激しい腹痛を起こしたり、血便が出たりするのが主な症状です。
間質性肺炎になると乾いた咳が出たり息苦しさが続いたりします。
血液成分異常は皮下出血や鼻血、歯肉出血などの出血が見られます。
横紋筋融解症は手足のしびれが続く症状が出ます。

以上の症状が重篤な副作用の初期症状です。
このような症状がみられた場合は早急に医師に相談しましょう。